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2020/02/08 21:03
ようこそ、プラテン!
ヨーロッパ初の活字印刷が行われた国、ドイツのハイデルベルグ社製「プラテン」
だいし屋ではこの度、この貴重な機械を引き継ぐことになりました。

<動画はこちらのリンクから見れます>
箔押し職人の良き相棒
60年以上の長い年月、下町の職人達に大切に使われてきたこの機械。
プラテンが特別とされる理由は、
今では再現不可能な頑丈な作りだからこそ叶う、ムラや剝がれなどのない美しい仕上がり。
均一にかけられた圧力による深い凹凸感。細部まで美しい表現力と、抜群の安定感。
大切に使えば完璧な仕事をしてくれる、箔押し職人の頼りになる相棒です。

ビスひとつさえ鋼という頑丈な作り
質実剛健、ビスひとつまで鋼でできているので、一般的な工具を使うと工具が壊れてしまうそう(!)
日本にも優れた機械は数々ありますが、ドイツ鉄の丈夫さには敵わないのだとか。
調べたところ、ドイツのライプツィヒにある印刷博物館では、
展示中のプレス機がどれも現役で利用されているんですって!すごくいい!!
60年どころか、100年先まで使えるドイツのものづくり。
博物館レベルの素晴らしい機械が、職人とともに現役で働いている奇蹟。
特に機械好きではない私ですが、この独特の存在感とまるで人間のような動き、
列車のような音には心を動かされます。
60年間で初!貴重な修理風景
元来丈夫な作りであることから、この機械が修理されるのはこの60年で初めてのこと。
修理できる職人さんも、国内では数人しかいないのだそう。
様々な部品を自らの手で作りながら修理を行っています。
<動画はこちらのリンクから見れます>
ちなみに動画の職人さんは、プラテンをバラバラにしても一から組立てられるという神様のような方で、
様々なプラテンを知り尽くしたエキスパートなのです!
日本の職人がこの機械をどれだけ知り尽くし、大切に扱い、
いまでも現役で働いているかをドイツの方々にお伝えしたい気持ちになります。
貴重な機械と職人技が光る特別な一枚
プラテンで完成する箔押しには、実直な職人気質とどこか温もりが感じられます。
だいし屋では、箔押し台紙の一部商品よりこちらのプラテンを使っていきます。
最高峰の箔押しの美しさを
ぜひ実感していただければと思います!
<60年前の機械と技術で完成する箔押し>
https://daishiya.theshop.jp/items/18395227